文科系 2015 3 15

 私は、昔から、医者は文科系であるべきだと思っています。
そもそも、医学を学ぶうえで、数学や物理学は必要ありません。
以前、医者から、「医学部は、理科系の中の文科系です」と聞いたことがあります。
 高名な内科医が、著書で、
「患者の話をしっかり聞けば、それで8割は解決する」と書いていました。
 内科の対極にある外科についても、
まず「手先の器用さ」が必要でしょう。
その次に推理力、さらに決断力。
 こうしてみると、医学は文科系にあるべきだと思えてくるでしょう。
そもそも、医学とは、人間が好きでないと務まらない職業でしょう。
人間に対する強い関心がないと、医学は成り立たないのです。
「人を愛すること」と「人間に対する強い関心」は同じです。
 現代ほど「愛」が誤解されている時代はないと思います。
何が何でも患者を治したいと思う心は、患者を愛することと同じです。
 愛は、発展していくのです。
最初は、男女間の「小さな愛」だったと思いますが、
最終的には、国民全員を愛するようにならなければなりません。

書名 あなたが選ぶブラックジャック Best40
著者 手塚 治虫  秋田書店

























































































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